2001年 8月15日 「カレンダー」 の扱い >> 目次 (テーマごと)
  ● QUESTION   Identifier の附番されていない「カレンダー」は、どう扱えば良いのか。
  ▼ ANSWER   VE (「みなし entity」) として扱えばよい。
2006年 9月16日 補遺  




1. 具体例 (その 1 ) [ 部門単位に カレンダー が設定されている ]

 ┌───────────────────────┐
 │          部 門         R│
 ├───────────┬───────────┤
 │部門コード      │部門名称       │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ┌───────────────────────┐
 │        部門. カレンダー     VE│
 ├───────────┬───────────┤
 │部門コード(R)   │年月日        │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘


もし、カレンダー のなかに 「稼働日・非稼働日区分 コード」 があれば、VE のなかで、「稼働日」 と 「非稼働日」 の
  サブセ ット を生成すればよい。



2. 具体例 (その 2) [ 個人単位に カレンダー が設定されている ]

 ┌───────────────────────┐
 │          従業員         R│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号      │従業員名称      │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ┌───────────────────────┐
 │        従業員. カレンダー    VE│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号(R)   │年月日        │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘


もし、カレンダー のなかに 「稼働日・非稼働日区分 コード」 があれば、VE のなかで、「稼働日」 と 「非稼働日」 の
  サブセ ット を生成すればよい。


[ 補遺 ] (2006年 9月16日)

 「日付」 が認知番号 (identifier) にならないことは、かつて、述べた (29ページ 参照)。
 認知番号が付与されていない稼働日 カレンダー として、前述した例のほかに、「企業全体の稼働日 カレンダー」 や 「従業員の出勤簿」 など類例がある。たとえば、従業員が、個人ごとに 「出勤日 カレンダー」 を申請していれば--当然ながら、会社全体の カレンダー でもいいし、組織ごと (たとえば、部門ごと) の カレンダー でもいいが--、それぞれの従業員が出勤した実績を記録する 「出勤簿」 も作成され、カレンダー と 「出勤簿」 を対比しながら、「欠勤」 「早退」 「休日出勤」 や 就業実績に対する 「残業手当」 なども管理される。

 ┌───────────────────────┐
 │          従業員         R│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号      │従業員名称      │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ┌───────────────────────┐
 │        従業員. カレンダー    VE│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号(R)   │年月日        │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ┌───────────────────────┐
 │        従業員. 出勤簿      VE│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号(R)   │年月日        │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ┌───────────────────────┐
 │      従業員. 出勤簿. 就業時間   MO│
 ├───────────┬───────────┤
 │従業員番号(R)   │時刻         │
 │           │           │
 └───────────┴───────────┘

 ちなみに、「従業員. 出勤簿. 就業時間」は、MO (Multi-value OR、多値の 「OR」 関係) として、2つ以上の時刻 (少なくとも、出社時刻と退社時刻) が記録される。
 以上に述べた 「出勤簿」 は、あくまで、「出勤簿」 を扱うザッとした考えかたを示しているにすぎない。というのは、私は、いくつかの企業 (clients) で 「出勤簿」 を観てきたが、それぞれの企業が 「出勤簿」 を工夫していて、「出勤簿」 の データ 構造に関して、同一の構造を観たことがない。(「パターン」 で割り切れるほどに 「出勤簿」 の構造は単純ではないのであって、) それぞれの事実に即して データ 構造を作るしかない。



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