2002年 5月31日 | 「resource」 の 「HDR-DTL」 | >> 目次 (テーマごと) |
● QUESTION | 「resource」 にも 「HDR-DTL」 形式はあるか。 | |
▼ ANSWER | ある。 | |
2007年 7月 1日 補遺 |
「resource」 にも、「header-details (以下、HDR-DTL)」 形式はある。 以下を考えてみる。
(1) 取引の対象として 「法人」 がある 以上の構造は、顧客管理は 「法人」 を単位としていて、取引 (契約) は 「窓口」 を単位としている、という構造である。 さて、「法人」 と 「契約」 を、それぞれ、「resource」 と 「event」 として扱うことは正しい。
法人 {法人コード、法人名称,...} [ R ] さらに、与信管理などが 「法人」 を単位にしているので、与信管理は 「VE」 として扱う。
法人 {法人コード、法人名称,...} [ R ] さて、ここで論点になるのが 「窓口」 である。「窓口」 の扱いとしては、以下の 3つが想像できる。
(1) 単独の entity (「resource」)
「窓口」 が 「単独の entity (「resource」) になることはあり得ない。 とすれば、「entity. role」 を考えることができるが、「窓口」 は契約の単位で成立して、同時に、複数の 「窓口」 が成立することができるので、データ の 「多義」 ではない。したがって、「entity. role」 も成立しない。 「HDR-DTL」 形式として、DTL の単位で契約が成立して、DTL を包括した管理情報として HDR が成立している、と考えるのが妥当であろう。とすれば、「窓口」 は、以下の扱いになる。
法人 HDR {法人コード、法人名称,...}[ R ] ちなみに、データ を詳細に解析すれば、「窓口コード」 の値が以下のように成立する可能性もある。
(1) 窓口 コード 01 は 「部門 コード」 である。 ただ、前述したように、当方では、取引の対象となっている 「法人」 の組織構造を保守する責任はないのであって、「部門 コード が事業所 コード にふくまれる」 という構造は 「法人」 側の構造であって、当方では、あくまで、契約の際に、法的な対象として 「窓口」 を扱っているにすぎない。ただし、DA (Data Analyst) は、「窓口 コード」 を解析するときには、以上のような現象があることを即座に思い浮かばないようでは落第である。 |
[ 補遺 ] (2007年 7月 1日)
当時 (2005年以前)、「entity. role」 と云っていた繰返項目 (多義) は、いま (2005年以後)、「MO (Multi-valued OR)」 とされている。当時、「HDR-DTL」 の扱いを苦慮していたが、「HDR-DTL」 は、いま、「MA (Multi-valued AND)」 としている。 すなわち、いまの TM (T字形 ER手法) では、「MO」 と 「MA」 は、いずれも、「多値」 現象として一括して扱われ、以下のように分類されている。
(1) MO (Multi-valued OR) は、多値のなかで、ちょうど ひとつの値 (∃x!!) が成立する事態である。 MA の典型的な現象が 「HDR-DTL」 である。ただし、「HDR-DTL」 のみが MA ではない。MA に関しては、293ページ を参照されたい。 |
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