2003年 6月16日 | 2 つ以上の再帰 | >> 目次 (テーマ ごと) |
● QUESTION | 同じ entity から派生する再帰が 2つ以上となることはあるか。 | |
▼ ANSWER | ある。 | |
2008年 7月 1日 補遺 |
前回 (221 ページ)、以下の例を示した。 部品 {部品番号、部品名称、・・・} [ R ]
部品. 部品. 再帰
{部品番号 (R)、部品番号 (R)、適用日} [ 再帰 ]
(1) 正式に リリース されていない (未承認の) 状態 以上の状態のなかで、(1) (2) (5) および (6) は 「(状態) 区分 コード」 を使えば対応できる。 (3) の 「疑似」 部品は、共通部品の集成とか (設計では対象になっていない) 製造部品を扱うために使われる。たとえば、ライン 組立品や部品の キット がそうである。ライン 組立品とは、部分的に組み立てられて、いったん、待ちになって、それから、さらなる組立のために使われる途中組立品のことをいう。したがって、「疑似」 コード を使えば、計画部品表の構成を簡略化できるし、管理対象となる部品数を削減することができる。「疑似」 であっても 「部品 コード」 が付与されているので 「部品」 として扱われる。 (4) の 「代替品目」 というのは、製造工程のなかで、他の部品によって取り替えられた部品のことを云い、たいがい、陳腐化する可能性が高いために取り替えられることが多い。
とすれば、(4) の 「代替品目」 は 「再帰」 を使って記述することになる。 部品 {部品番号、部品名称、・・・} [ R ] 部品. 部品. 再帰 (部品の構成) {部品番号 (R)、部品番号 (R)、数量、LOW-LEVEL FLAG} [ 再帰 ] 部品. 部品. 再帰 (部品の代替) {部品番号 (R)、部品番号 (R)、適用日} [ 再帰 ] |
[ 補遺 ] (2008年 7月 1日)
本 エッセー では、具体例を示しているので、取り立てて、補遺はいらないでしょう。 「再帰 (recursive)」 関数は、ひとつの集合のなかの 「任意の」 メンバー を、なんらかの規則で 「並べる」 関数です [ C (mk, mk+1) ]。ひとつの集合のなかの メンバー は、すでに、或る規則で並べられています。「再帰」 とは、それらの メンバー の中から、任意に選んだ (ひとつ以上の) メンバー を、ほかの規則で並べて、なんらかの 「構成を作る」 ことを云います。したがって、「再帰表」 は、「(導出的な) L-真」 であって、「(事実的な) F-真」 にならないことが多い。 本 エッセー のなかで記述した例のほかにも、たとえば、ひとつの部品を使うときに、ほかの部品が、「かならず、いっしょに使われる」──いわゆる 「抱き合わせ (paired)」──であれば、それを示すために、もうひとつ 「再帰表」 を作るでしょうね。 |
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