2004年 5月16日 | 企業 コード | >> 目次 (テーマ ごと) |
● QUESTION | 企業 コード を、「すべての」 データ に記述することは良いか。 | |
▼ ANSWER | 原則として、だめ。 | |
2009年 6月 1日 補遺 |
「連結」 会計のために、グループ 企業に対して、それぞれ、企業 コード が付与されている、とする。さて、企業 コード を、それぞれの企業が、自らの 「すべての」 データ に対して、付与することは 「無意味」 である。「すべて」 という概念──「すべての」 データ に対して、同じ述語 (性質) が帰して、同じ値 (定数) が付与される、ということ──は、「真理関数」 から切り離したほうが良い。形式系列 (真理関数) の一般項は、変項のみが対象となる。 自らを記述する企業 コード は、「階の理論」 では、記述されている個々の データ に比べて、「階」 が 1つ上位にある。たとえば、チェン ER の entity 概念では、「主体型」 と 「関連型」 があるが、「入社」 を記述しようとすれば、以下のように記述できない。 [ 主体型 ] 従業員 {従業員番号、従業員名称、・・・}---- [ 関連型 ] 入社 {入社日、・・・} ---- [ 主体型 ] (企業?) なぜなら、従業員は、「入社したあとに」 従業員になるのであって──「従業員」 と 「入社」 は関連を結ぶことはできないのであって──、「階」 が入り乱れている。企業 (「企業 コード」 として記述されている モノ) のなかで起こっている事態を記述する際、企業そのものを企業のなかで記述することはできない。 ただし、複数の企業を対象にして、1つの データ 構造を記述するのであれば、企業 コード は、データ 構造のなかで、記述される。 |
[ 補遺 ] (2009年 6月 1日)
本 エッセー の説明は、なんだか間怠 (まだる) っこしい言いかたをしていますね (苦笑)。 (1) モデル の対象になっている現実的事態 (企業のなかで構成されている事業過程・管理過程) M ( e1, ・・・, en ). なお、e は entity を示し、M は モデル とします。 (2) 企業 を N とすれば、 M ⊆ N.
もし、すべての事業が モデル 化されていれば、M = N となるでしょうね。 (3) ふたつの企業 { N, W } が合併した、とする。
N の事業構成 M1 と W の事業構成 M2 は、一致しないのがふつうでしょう。 |
<< もどる | HOME | すすむ >> | |
▼ データ解析に関するFAQ |