2006年 4月 1日 共通 データ 項目 >> 目次 (テーマ ごと)
  ● QUESTION   仕入先 マスタ と得意先 マスタ は、共通 データ 項目があるので、HDR-DTL 構成か。
  ▼ ANSWER   違う。 「対照表」 の 「相違の サブセット」 構成となる。
2011年 4月16日 補遺  



1. 前提

 取引先 (仕入先 および 得意先) の データ を以下のように管理している。

 (1) 取引先 マスタ (会社名称などの共通情報を収録している)。
 (2) 仕入先 マスタ (仕入先のみの情報を収録している)。
 (3) 得意先 マスタ (得意先のみの情報を収録している)。

 ただし、仕入先かつ得意先は存在する。
 以下のように、HDR-DTL として構成するのか。

  [ 取引先 HDR ]
  {取引先 コード、取引先名称、・・・}.

  [ 取引先 DTL ]
  {取引先 コード、取引先種別 コード、仕入先情報、・・・}.
  {取引先 コード、取引先種別 コード、得意先情報、・・・}.

 
2. データ 構造

 構文論的には、以下が妥当である。
 ただし、仕入先情報と得意先情報は、データ項目が相違しているとする。

  {取引先 コード、取引先名称、・・・}. [ R ]

  {取引先種別 コード、・・・}. [ R ]

  {取引先 コード (R)、取引先種別 コード (R)、・・・}.  [ 対照表 ]
    |
    × null(仕入先情報/得意先情報)
    ↓
    ├{取引先 コード (R)、取引先種別 コード (R)、仕入先情報}.
    |
    └{取引先 コード (R)、取引先種別 コード (R)、得意先情報}.

 
 対照表の 「相違の サブセット」 は、下位 (サブセット) で実装する。
 実装形は、HDR-DTL と同じになるが、概念 モテ゛ル として、HDR-DTL と 対照表 (「相違の サブセット」) は、相違している点に注意されたい。

 



[ 補遺 ] (2011年 4月16日)

 「仕入先」 と 「得意先」 は、そもそも、異 (ちが) う セット であると考えるべきでしょうね──ただし、それらを一つの 「個体指定子」 で演算するという点が質問点になったのでしょうね。「取引先」 は、それらの クラス であると考えればいい。尤も、TM は、セット 概念を基底にしているので、「取引先」 を セット として考えれば、「仕入先」 および 「得意先」 は サブセット として考えればいいでしょう。この場合、取引先種別 コード は、実質的に 「区分 コード」なのですが、「仕入先」 と 「得意先」 のあいだに まじわり が生じて 「区分 コード」 的役割として使えないので、単独の resource として扱われています。





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