2023年 8月 1日 「2.16 関係 R (a, b) では...」 を読む >> 目次に もどる


 関係 R と関数 f は、数学上、勿論 違うのですが、実務的には同じであると扱っていいでしょう。その理由は、関係の対称性・非対称性関数の半順序・全順序と呼応するからです──その対応を まとめた図表が、本書 53ページの図表です。そして、この対応が TM の 「関係」 文法の前提になっています

 TM は、個体指定子に関する文法です。そして、個体指定子の関係が 「構造」 (事業構造、管理構造) を表しています。事業分析の モデル (現実的事態を写像した モデル) では、関数を使うときには、(関数に対応する) 関係の対称性・非対称性を配慮することになります。事業過程は プロセス の連鎖 (運動の連鎖、「先行- 後続」関係)です。したがって、プロセス の構成が事業構造となるので、それに対応する モデル の構造は プロセス が中核になります。この点 (関係≡関数) が TM を学ぶときの最大の要点です。 □

 




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