● 組織化の基本原理は、以下の 3点である。
(1) 専門化
(2) 統合化
(3) 階層化
この 3点を実現した組織が、もっとも合理的・有効的な構造である。
● 階層化の基本形態には、以下の 2つがある。
(1) ライン 組織 (直系組織) [ 一人の上司と複数の部下という構成 ]
(2) スタッフ 組織 (ファンクショナル 組織) [ 一人の部下と複数の上司という構成 ]
なお、ライン 組織と スタッフ 組織の混成形態を ライン・アンド・スタッフ 組織という。
● 組織は、合理性を追求すれば、官僚制になる。
官僚制は、組織化の基本原理を実現する合理的な組織形態である。
しかし、ときには、「官僚制の逆機能」 が起こる。すなわち、効率的であるが効果的ではない、という事態に陥る危険性がある。「効果」 という判断基準は、制度そのもの-のなかにはない。それは、環境と対比して計測される。効果的ではないが、効率的であること--効果を考慮しないで、効率を追求すること--を 「訓練された無能」 という。
なお、専門性・合理性を追求するために、職能部門制経営組織 (functional division organization) を導入することが多い。たとえば、製造部門や販売部門など。
● 経営組織は コミュニケーション・システム である。
経営組織は、複数の単位組織から構成され、管理者を コミュニケーション・センター とする コミュニケーション・システム (ピラミッド 型の階層構造) を形成する。コミュニケーション・システム とは、すなわち、公式的な調整 システム のことである。