1. 組立生産と プロセス 生産
製品の特性を基準にして、生産形態は以下の 2つに類別できる。
(1) 組立生産
(2) プロセス 生産
この形態は工業の区分に用いられ、(1) を組立工業といい、(2) を装置工業という。組立生産は、多くの部品を組み立て製品を完成する形態である (自動車、建物など)。プロセス 生産は、原材料を加工して製品を生成する形態である (ガソリン、薬品など)。
2. 見込生産と受注生産
製品の企画を基準にして、生産形態は以下の 2つに類別できる。
(1) 見込生産
(2) 受注生産
見込生産は、製品を使う人々が不特定多数なので、生産量の計画は販売量の予測に基づいておこなわれる (自動車、家庭用電気製品など)。受注生産は、製品の使用者が製品を企画して、生産は使用者の注文に基づいておこなわれる (工作機械、船舶、建造物など)。
3. 少品種多量生産と多品種少量生産
製品の種類と生産量を基準にして、生産形態は以下の 2つに類別できる。
(1) 少品種多量生産
(2) 多品種少量生産
4. 連続生産、個別生産および ロット 生産
製造工程の特性を基準にして、生産形態は以下の 3つに類別できる。
(1) 連続生産
(2) 個別生産
(3) ロット 生産
連続生産は、同一の製造工程を用いて連続的に生産する形態である。段取りが少ない。少品種多量生産に対応している形態である。なお、組立工業では、この形態を ライン 生産と呼んでいる。個別生産は、汎用性のある製造工程を用いて多様な製品を製造する。段取りが多い。多品種少量生産に対応している形態である。生産 ロット とは段取り一回あたり生産量のことをいい、ロット は バッチ とも呼ばれる。ロット 生産は、生産 ロット を単位として製品を製造する形態である(バッチ 生産ともいう。)