1. リードタイム と需要量
在庫の補充は、「リードタイム」 と 「需要量」 の 2点が論点になる。
(1) 安全在庫は、見込み (予測) よりも需要が多くなったときに備えるために用意される。
したがって、(見込みよりも需要が) 少なくなったときには、在庫が増える。
(2) 発注点方式は、リードタイム を一定にして、需要量を変量と仮定していた。
もし、リードタイム を短くすることができれば、安全在庫を削減できるのではないか、ということが
論点になる。
2. 一定の リードタイム
(1) たいていの加工部品については、リードタイム は、プライオリティ の関数である。
したがって、リードタイム を小さくすることができる。
(2) ただし、リードタイム が一定の品目もある。たとえば、
- [ 船を使って入荷する ] 海外からの調達品
- 熟成期間を必要とする化学品や酒造品など
3. 平均 リードタイム (最長 リードタイム) と最短 リードタイム
(1) 発注点方式では、平均 リードタイム (あるいは、最長 リードタイム) の予測誤差の計算を前提に
していた。
(2) プライオリティ 計画では 「理論的な最短 リードタイム」 を使って安全在庫を計算すればよい。
理論的には、安全在庫と MRP は両立しない。
(3) リードタイム が変動するなら、安全在庫を用意しないで、プライオリティ 計画を繰り返すほうがよい。
(4) プライオリティ 計画を使えば、需要の増加にも減少にも対応できる。
オープンオーダー を リリース する日を調節すれば良い。