1. 所要量展開
以下の情報を使って、(従属需要部品の) 生産量・購入量および時期をきめる。
(1) MPS
(2) BOM
(3) 手持ち在庫 (安全在庫、引当在庫をふくむ)
(4) 受入確定量
(5) リード・タイム
(6) ロット・サイズ
2. BOM
製品 アイテム(A) [ リード・タイム 1週 ]
┣ 半製品(B) [ リード・タイム 1週 ]
┃ ┣原材料(D)[ リード・タイム 1週、員数 1 ]
┃ ┗原材料(E)[ リード・タイム 1週、員数 2 ]
┗ 半製品(C) [ リード・タイム 1週 ]
┣原材料(F)[ リード・タイム 2週、員数 1 ]
┗原材料(G)[ リード・タイム 1週、員数 1 ]
[ 参考 ] ペギング (pegging) とは、或る部品の所要量が、どの高次の レベル の品目から派生しているか、を知ること。
3. 総所要量計算
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製品 アイテム(A)を、50個、作る、とする。
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(1)B = 1 ×(Aの所要量)= 1 × 50 = 50
(2)C = 1 ×(Aの所要量)= 1 × 50 = 50
(3)D = 1 ×(Bの所要量)= 1 × 50 = 50
(4)E = 2 ×(Bの所要量)= 2 × 50 = 100
(5)F = 1 ×(Cの所要量)= 1 × 50 = 50
(6)G = 1 ×(Cの所要量)= 1 × 50 = 50
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4. リード・タイム・オフセット (バックワード・スケジュール)
D
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| B
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
E | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| A
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
F |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| C |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
G |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
△ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄△ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄△ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄△ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄△(完成日)
t−4 t−3 t−2 t−1 t
前述した部品構成を 「横倒し」 にして、完成日から、リードタイム を逆算している。
5. 在庫状態
利用可能量 = 手持在庫量 − 安全在庫量 − 引当在庫量 + 受入確定量
(利用可能量のことを、有効在庫とか、契約可能在庫ともいう。)
6. ロット・サイズ
いくつかの技法がある。
基本的には、以下の考えかたのいずれかを使う。
(1) 正味所要量と同じ数量にする。
(2) 数量を固定する。
(3) 期間を固定する。
(4) 費用を最小化する。(在庫費用と段取り費用を配慮する [ この量を EOQ という ])
[ 参考 ] EOQ (Economic Order Quantity)
(1) 「在庫費用 + 段取り費用」 の合計が最小になる単位。
(2) 現象的には、在庫費用と発注費用が、ほぼ、同じになる単位。
- ロット が大きくなれば、発注費用は減るが、在庫が増える。
- ロット が小さくなれば、在庫は減るが、発注費用が増える。
[ 注意 ] EOQ の欠点として、以下が指摘されている。
(1) 在庫費用と発注費用は、線形的関係 (比例関係) ではない。
(2) 個々の ロット の費用と、集成費用は、線形的関係 (比例関係) ではない。
[ 参考 ] ロット・フォー・ロット
「計画 オーダー を出さない自己消費型の」 サブ 組立品は、ロット・サイズ 化しない。
これを、「ロット・フォー・ロット(lot for lot)」 という。