━■ 基礎概念 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1) 工程展開
(2) 負荷山積み
(3) 負荷調整 (overload、underload)
(4) 生産力調整
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1. 工程展開
(1) MRP は、品目 (種類・数量) の計画である。
(2) CRP は、実際に作業がおこなわれる工程ごとの負荷計画である。
ワークセンター ごとに負荷山積み計算を実施する。
2. 負荷山積み
(1)負荷とは、仕事の量をいう。時間 (労働時間あるいは機械運転時間) を単位にする。
(1)-1 労働時間基準
● 能力工数 = 就業時間 ×(1 − 間接作業率)× 作業者数 × 出勤率
● 負荷工数 = 標準作業時間 × 生産数 + 段取り時間
(1)-2 機械運転時間基準
● 能力工数 = 運転時間 ×(1 − 故障率)× 機械台数
● 負荷工数 = 標準加工時間 × 生産数 + 段取り時間
(1)-3 負荷率
● 負荷率 = 負荷工数 ÷ 能力工数 × 100%
(2)ワークセンター ごとの負荷量計算には、以下の 2つがある。
(2)-1 フォワード 法(forward)
着手計画日を起点して、リード・タイムを考慮し、負荷を山積みする。
(2)-2 バックワード 法(backward)
完了計画日を起点にして、リード・タイム を考慮し、負荷を山積みする。
(3)ワークセンター ごとの負荷山積み計算には、以下の 2つがある。
(3)-1 能力無限負荷(能力の限界を考慮しないで、自由に山積みする。)
[ 製造 オーダー の日程を守る。]
(3)-2 能力有限負荷(能力の限度内で、山積みする。)
[ 製造 オーダー の日程を変更する。]
┏━<<ワークセンター負荷情報>>━━━━━━━━━━━━………………‥‥‥‥
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┃ ワークセンター(たとえば、FAB)、名称などの記述項目
┃ 負荷比率
┃ 週 開始日 終了日 能力工数 負荷工数 計画工数 0% 100%
┃ 01 01/17 01/20 122 159 0 ******************
┃ 02 01/25 01/27 102 56 16 ******
┃
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3. 負荷調整
工程の着手時期をずらして、負荷を平準化する。
ほかにも、以下の対応を考えることができる。
(1) 工程の重ね (overlap)
- リード・タイム を短くする。
- 前工程の ロット が、すべて、完成する前に、一部を、次工程に送る。
(2) 工程分割 (operations splitting)
- ロット を分割して、同一作業を 2台の機械で同時におこなう。
- 段取り時間が増えるが、加工時間は短くなる。
(3) ロット 分割 (lot splitting)
- 小さな ロット にする。
4. 能力調整
(1) 対策能力 = 所要能力 − 保有能力
(2) 所要能力 > 保有能力
- さらに、能力をふやす(就業延長、休日出勤、他部門の応援、外作化など)
- MPS を変更する。
(3) 所要能力 < 保有能力
- MPS をふやす。
- 生産能力を削減する。(就業短縮、他部門からの振替など)