━■ 基礎概念 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
リードタイム
(1) 製造 リードタイム
(2) 待ち行列
(3) リードタイム の インフレーション
(4) バックログ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 発注点方式と MRP
(1) 発注点方式では、リードタイム 中の需要を予測して安全在庫を加える。
(2) MRP では、「いつ」 需要が発注するかをきめて、リードタイム を見込んで
バックオフ (back off、時間的に遡る) して、「いつ」 発注するかをきめる。
2. 製造 リードタイム
製造 リードタイム とは、製造 オーダー が工場に出された瞬間から、それが完成するまでの経過時間である。以下の項目から構成される。
(1) 段取時間 (set-up time)
(2) 加工時間 (running time)
(3) 移動時間 (move time)
(4) 待ち時間 (wait time)
(5) 待ち行列時間 (queue time)
3. 待ち行列と リードタイム
仕掛品は床面積の余裕があるかぎり広がる傾向がある。待ち行列の在庫を多大に抱えている。
(1) 在庫が増えれば、待ち行列の時間が多めになる。
(2) 待ち行列の時間が多めになれば、リードタイム が多めになる。
(3) リードタイム が多めになれば、MRP (の スケジュール) の機能は作用しない。
4. リードタイム の インフレーション
インプット・コントロール については、リードタイム の インフレーション が論点になる。
(1) リードタイム がもう少しあれば スケジュール 通りに実納することができる、と考えやすい
(が間違いである)。
(2) 計画 リードタイム が長くなればなるほど、オーダー は早めに出され、工場内の バックログ が
大きくなる。(リードタイム を長くすれば、かならず、バックログ は増える。)
(3) リードタイム が長くなればなるほど、将来のことを予測しなくてはならなってしまう。
5. リードタイム と バックログ
(1) リードタイム は仕掛量とほぼ等しい。
(もし、6週間分の仕掛かりがあれば、リードタイム も 6週間と見てよい。)
(2) 仕掛量は、インプット の流入速度の バラツキ を吸収する程度の量となる。
(コンテナ 数にして、最大量が 125で最小量が 75なら、50が待ち行列量である。)