2005年12月16日 作成 在庫管理 (資材の移管) >> 目次 (テーマ ごと)
2010年 3月16日 補遺  

 

 
━■ 基礎概念 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 在庫管理

 (1) 受入、払出、移動、出荷、スクラップ、調整
 (2) オーダー
 (3) ブランケット・オーダー

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1. 資材の (物的な) 移管

 在庫は主たる投資 (投下資本) のひとつである。
 在庫を管理すれば、もっと多大な投資利益 (投資効果) を得ることができる。
 在庫管理では、資材の以下のような (物的な) 移管が対象とされる。

 (1) 受入 (receipts)
 (2) 払出 (issues)
 (3) 移動 (transfers)
 (4) 出荷 (shipments)
 (5) スクラップ (scrap)
 (6) 調整 (adjustments)

 
2. オーダー (orders)

 在庫管理では、在庫補充の オーダー を管理することができる。
 在庫補充の対象には、製造・購買・外注および緊急 オーダー のために使われる所要量がある。
 在庫管理では、顧客 オーダー と顧客が発注したすべての製品 (資材所要量) オーダー を対象としている。ここでいう製品というのは、完成品・サブ 組立品・サービス 部品あるいは取替部品のことをいう。

 在庫管理では、以下の オーダー を登録、更新および取消する。

 (1) 購買 オーダー (purchase orders)
 (2) 製造 オーダー (manufacturing orders)
 (3) 顧客 オーダー (customer orders)
 (4) 再加工 オーダー (rework orders)
 (5) 外注 オーダー (vendor subcontract orders)

 
3. ブランケット・オーダー (blanket purchase orders)

 一年間の所要量をまかなう注文を ブランケット・オーダー として扱うことができる。
 そして、一年間を通じて、(ブランケット・オーダー を)いくつかの分割納入にする。
 ブランケット・オーダー の対象となっている部品の リードタイム は、ブランケット・オーダー の リードタイム を使う。ブランケット・オーダー の リードタイム は、通常、標準 リードタイム に比べて短い。



[ 補遺 ] (2010年 3月16日)

 本 エッセー そのものについては、取り立てて補遺はいらないでしょう。
 もし、敢えて補遺を綴るとすれば、IFRS において 「収益の認識」 が (引渡基準でも出荷基準でもなくて、) 「検収日基準」 になったときに、対応しなければならない、というくらいでしょう。

 私が実地の システム 作りで悩んでいる点は、本 エッセー で記述した 「オーダー」 を実際の プログラム 構成において どのように構成するか という点です。すなわち、本 エッセー で列挙した 「オーダー」 に対して クラス 概念を適用して、「オーダー」 のみの モジュール を作るのか──すなわち、「オーダー」 を統一的に管理できる モジュール を作るのか──、それとも、それぞれの 「オーダー」 を、それぞれの アプリケーション のなかで扱うのか、という点です。





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