「連結」 の財務分析は、基本的には、「個別」 の財務分析と同じであるが、「連結」 と 「個別」 を比較すれば、「連結」 を構成している 「個別」 のそれぞれの貢献度を判断することができる。
(1) 収益性を分析するためには以下の指標を使う。
(1)-1 売上高利益率
(1)-2 自己資本利益率
(1)-3 純資産回転率
(2) 安全性性を分析するためには以下の指標を使う。
(2)-1 流動比率
(2)-2 現預金比率
(2)-3 自己資本比率
(3) いわゆる「連単倍率」 は、「連結」 の数値を 「個別」 の数値で割った比率である。
以下のような比率を計算してみれば良い。
(3)-1 「売上高」 の連単倍率
(3)-2 「利益」 の連単倍率
(3)-3 「総資産」 の連単倍率
(3)-4 「純資産」 の連単倍率
利益の連単倍率が 「1」 以下であれば、子会社が貢献していないことになる。
「連結」 は、親子間の取引高は相殺消去される。逆に言えば、連結された企業 グループ のなかで、どの企業が外部取引で利益を獲得しているか、という点がわかる。
「セグメント 情報の開示基準」--会計諸則集を参照されたい--では、開示すべき セグメント 情報 (売上高および営業損益) として、事業の種類別情報・所在地別情報および海外売上高とされている。