2003年 7月16日 作成 広告宣伝の効果 (限界利益の観点から) >> 目次 (作成日順)
2007年10月16日 補遺  

 

 
 限界利益の考え方を適用した「広告宣伝の効果」の簡単な例を以下に示す。

 
[ 設問 ]

 (1) 商品 A の宣伝として、1ヶ月間、テレビ の広告を出す。
 (2) 広告効果は、3ヶ月間、期待できる。
 (3) 宣伝費は 300万円である。
 (4) 商品 A は単価 100,000円、変動費は 80,000円とする。
 (5) 現在の販売量は月当たり 30個である。
 (6) 広告効果が出るためには、販売量の増大はいかほどであればよいか。

 
[ 解答 ]

 (1) 広告費は月当たり 100万円となる (300万円 ÷ 3ヶ月)。
 (2) 限界利益は、20,000円である (100,000円 − 80,000円)。
 (3) したがって、1,000,000円 ÷ 20,000円 = 50個/月。
 (4) 20個/月の販売量増加があればよい (20個/月 = 50個/月 − 30個/月)。



広告費 限界利益 販売量
1,000,000 (3,000,000 ÷ 3) 20,000 (100,000 − 80,000) 50 (1,000,000 ÷ 20,000)


pay-off する販売量 現在の販売量 期待増加販売量
50 30 20

 
[ 参考 ]
 以上の例題は、以下の著作を底本にしています。
 日比宗平 著、「実用 経済計算」、日本生産性本部、昭和 45年


[ 補遺 ] (2007年10月16日)

 限界利益を使った簡単な応用例なので、取り立てて、説明はいらないでしょう。




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