(1) 「構造」 だけが組織ではない。組織には、以下の 2つの意味がある。
- organized (「結果」 としての組織--organization [ 構造 ])
- organizing (「過程」 としての組織化)
1970年代までは、「組織=構造」 という考えかたが強かった。
(2) マッキンゼー・グループ は、企業の優位性が以下の 7つから成立することを提示した。
[ Peters, T.J.=R.H. Waterman, "In Search of Excellence", Harper&Row, 1982. ]
- スタイル (style)
- スキル (skill)
- 人材 (staff)
- 共有価値 (shared value)
- 構造 (structure)
- 戦略 (strategy)
- システム (system)
以上の 7点は 「7-S 」 と呼ばれている。スタイル・スキル・人材・共有価値は 「ソフト-S 」 と呼ばれ、
構造・戦略・システム は「ハード-S 」 と呼ばれている。「7-S 」 は、共有価値を中核にして相互依存
関係になっている。
(3) 「ハード-S 」 を中心にした組織改革には、以下の 2つの考えかたがある。
- 「組織構造は経営戦略に従う (structure follows strategy)」 [ チャンドラー (Chandler, A.)]
- 「経営戦略は組織構造に従う (strategy follows structure)」 [ アンソフ (Ansoff, H.I.)]