1. 「市場の競争原理」 は、以下を前提にしている。
(1) 市場への参入、市場での取引、市場からの退出は、「自己責任原則」 である。
(2) 競争のなかで、「資源配分の合理性」 が成立する。
(3) 継続的な イノベーション が生まれる。
2. 市場の競争環境は、常に変化している。
(1) 産業構造の変化
(2) 法的な規制・規制緩和
(3) 社会的価値観の変化
(4) 技術革新
3. 市場の競争環境の変化は、企業にとっては リスク である。
企業は環境変化の リスク に適応して、競争に勝たなければ、存続することができない。
4. ポーター (Porter, M.E.) によれば、収益性は以下の 2つによって規整される。
(1) 業界の魅力度
(2) 業界内の競争的地位
6. (ポーター によれば、) 業界の収益性は、以下の 5つによって規整される。
(1) 新規参入の可能性
(2) 代替品の可能性
(3) 買い手の交渉力
(4) 売り手の交渉力
(5) 業者間の敵対関係
6. (ポーター によれば、) 競争戦略は、
「戦略 ターゲット の幅」 と 「競争優位」 という観点から判断して、以下の 3つに類別できる。
(1) コスト・リーダーシップ 戦略
(2) 差別化戦略
(3) 集中戦略 (コスト 集中と差別化集中)
7. コスト・リーダーシップ 戦略は、(同一製品を) 競争企業に比べて低い コスト で生産して、(コスト を
使った) 優位性を獲得する戦略である。
(1) 経験曲線効果を得る (ただし、市場占有率が高いことが前提となる)。
(2) 事業過程 (購買・生産・販売・労務・財務)を合理化する。
(3) 差別化を軽視する危険性がある。
(4) 技術革新が起これば、今までの投資や熟練を反故する危険性がある。
8. 差別化戦略は 「独自性・特異性」 を使って優位性を獲得する戦略であるが、差別化として以下の手段がある。
(1) 製品 (品質、性能、デザイン、ブランド など)
(2) 販売 チャネル (広告、見本市・展示会、営業要員・営業所の数など)
(3) 流通 チャネル (取引形態、マージン など)
9. 集中戦略は、市場を細分化 (セグメンテーション) して、特定の セグメント に対して資源を集中する戦略である。
(1) 特定の セグメント として、特定の製品・市場・顧客などが選択される。
(2) 特定の セグメント では、差別化が達成できる可能性が高い。