1. 資本利益率
企業が健全に経営されているかどうかをみる包括的尺度として、資本利益率が使われる。
(1) 資本利益率 = 利益 ÷ 資本
(2) 資本利益率 = 売上利益率 (利益÷売上高) × 資本回転率 (売上高 ÷ 資本)
2. 資本利益率の改善
(1) 在庫を削減する
運転資金を少なくして、売上高を増大すればよい。
(2) 固定費を変動費化する
損益分岐点を下げるために、固定費 (や直接労務費) を極力抑止すればよい。
3. 相反する目的の調整
「生産・在庫」 の管理では、相反する以下の 3つの目的を調整しなければならない。
(同時に実現しなければならない。)
(1) サービス を向上する。
(2) 在庫を削減する。
(3) 工場稼働率を増大する。
4. 効率と ロット・サイズ
(1) ロット・サイズ を大きくすれば、段取回数や発注 コスト が減少する。 [ ただし、在庫は増える。]
(2) ロットサ・イズ を小さくすれば、在庫は減少する。 [ ただし、稼働費は増大する。]
5. 製造 コスト と稼働率
(1) 製造 コスト は最低の稼働率を下回れば上昇する。
(2) コスト と利益の関係は、工場の稼働率 (または、生産量) が多大に影響する。
(3) 市場占有率が高ければ、経験曲線効果を得ることができる。(参考)
(4) 工場の稼働率が一定であれば、生産計画や雇用計画を立案しやすい。
6. プライオリティ と キャパシティ
生産・在庫の管理では、以下の 2点が大きな論点である。
(1) プライオリティ (priority)
(2) キャパシティ (capacity)
プライオリティ は、以下の 2点を管理する。
(1) なに (what material) [ どんな資材 ]
(2) いつ (when)
キャパシティ は、以下の 2点 (負荷) を管理する。
(1) [ 人の ] 作業時間
(2) [ 機械の ] 稼働時間
7. スケジュール・システム
(1) MRP は スケジュール・システム である。プライオリティ と キャパシティ を計画する システム である。
(2) スケジュール には、「 タイムフェーズ」 手法が使われ、時間域に分割して計画が管理される。
(参考)
総累積生産量が 2倍になるごとに、コスト は 20%〜 30%ほど逓減する。