● 事業過程・管理過程を 「正確に」 記述する | × 閉じる |
▼ 事業過程・管理過程のなかで伝達されている 「情報」 を対象にして、事業の 「意味」 を 「正確に」 記述する 事業過程・管理過程のなかで伝達されている 「情報 (帳票、画面など)」 を対象にして、事業の 「意味」 を 「正確に」 記述します。システム を対象にして、なんらかの構造を作るためには、以下の ふたつの 「解釈」 が存在します。
(1 ) 現実的事態 (実際に営まれている事業) に対する 「解釈」
事業過程・管理過程は、数十年にわたって、歴代の経営者たち・エンドユーザ たちが工夫をこらしてきて、事業のなかで伝達されている 「情報 (データ)」 には、さまざまな 「制約・束縛」 が 網の目のように張りめぐらされてきています。「制約・束縛」 は、その事業の特徴点 (個性) です。
(1 ) ユーザ が実際に使っている言語を変形してはいけない。 「現実的事態に対する解釈」 は、すでに、ユーザ が事業過程・管理過程のなかでおこなっています。システム・エンジニア は、現実的事態に対して、みずからの恣意的な 「解釈」 を避けて、ロジック に従って、現実的事態に対する形式的構成 (モデル) を作らなければならない──それが システム・エンジニア の職責です。 ユーザ の言語を変形しないで、現実的事態に対して、できるかぎり機械的に形式的構成を与えるためには、モデル は、以下の 2点を示さなければならない。
(1 ) 生成規則 (「構成」 を作るための文法) 以上を、図で示せば以下のように まとめることができるでしょう。
(F-真) ┌──────────────────────────────────┐ │ │ │ ┌───────┐ │ │ │ │ │ │ ─┘ └─ ↓ y (形式的構造) ← f ← x (語彙) ← 「情報」 ← 現実的事態 ─┐ (L-真) ┌─ │ │ └───────┘ すなわち、モデル というのは、事業過程・管理過程に関与している人たちが 「合意して」 伝えている情報に対して、ロジック を使って 「形式的構成」 を与えて、その 「形式的構成」 が現実的事態と対比したときに、実際に起こった できごと であることを験証する手続きです。モデル とは、事業を プログラミング する技術です。 なお、「L-真」 という概念は、論理法則に従って生成された 「無矛盾な」 構成を保証する 「真」 で、「F-真」 という概念は、形式的構造の中の対象が 「現実的事態に対比して 『真』 である (虚構・隠蔽・改竄がない)」 ことを保証する 「真」 です。 モデル (事業の模型) を いったん作ったならば、その構造に対して、以下の 2点を検討します。
(1 ) 「構造」 そのもの-の強み・弱み 事業過程・管理過程を 「正確に」 記述したならば、上述した 2点を検討して、モデル を拡充します。この作業が、「改善案の提言」 と云われている作業です。 → SDLC |
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