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No more like than chalk and cheese. |
T字形 ER手法は、「属人性」を排除するといっていながら、最後のほうでは、
この推測は、おおいなる「的はずれ」です (笑)。
もし、モデルを初めて使うので、モデルの使いかたや作成されたアウトプットの形式的記述に関して、不安があるようであれば、作成された図に対して、せいぜい、2回ほど、形式的記述のレビュー (検証) をしてもらえば良い、というくらいでしょうね。 モデルは、以下の2つの観点から検討されます。
(1) 構文論 理論的な無矛盾性が論点になるのは、構文論の領域です。生成規則に従った無矛盾性を実現していないモデルは、「我流」であって、単なる作図作法に過ぎない。単なる作図作法なら、自らの「好み」に合う やりかた (使う記号が少ないとか、見栄えがよいとか) を選べば良いでしょうね。
生成規則が示されていれば、モデルは、単純な「ルール」として提示することができます。
(1) 関数従属性 たとえば、T字形 ER手法では、以下の4つのルールを知っていれば良い。
(1) 「resource と event」 の対応関係
単純なルールを使うために、コンサルテーションなどいらないでしょう (笑)。 したがって、意味論を対象にするなら、技術以外の膨大な知識が前提になります。たとえば、会計学・経営学・マーケティング・生産管理などの事業に関する知識を習得していることが、データを解析するための前提になります。さらに、習得している知識を前提にして、問題点を感知して、改善案を提言しなければならない。そういう作業は、(データ設計の技術的な論点を超えて、) コンサルテーションが成立する仕事です。
T字形 ER手法の推論ルールどおりに作図すれば、データを単純に整理できて、プログラムのアルゴリズムを I/O 化して (ソース・コードの作成を軽減できて)、システムのメンテナンスが簡易になる、というだけのことです。つまり、効率が向上する、というだけのことです。整理されたデータ構造やステップ数の軽減された--nested-IF の無くなった--プログラム構成が、効果的であるかどうか、という点は、T字形 ER手法の技術とは、べつの論点です。 T字形 ER手法は、「事業解析=データ設計=アルゴリズムの I/O 化」を同時に実現することを狙って作った技術です。もし、「データ設計=アルゴリズムの I/O 化」を重視して使うなら、コンサルテーションはいらないでしょうね。ただ、もし、「事業解析=データ設計」を重視して使うなら、コンサルテーションを導入したほうが良いでしょう。 T字形 ER手法は、「事業解析=データ設計=アルゴリズムの I/O 化」を同時に実現することを狙って作った技術ですから、 SDLC(注1)を前提にしていない。T字形 ER手法は、 RAD(注2)向きの手法です。T字形 ER手法をテーブル設計技法として使うなら、 SDLC を前提にしても、役立つでしょう。ただし、 RAD は、そうとうな技術力を体得したプログラマでなければ使いこなすことができないので-- RAD は、だれでも、できるという技術ではないので--、 RAD を前提にして、T字形 ER手法を使うのであれば、 RAD の専門家たる SWAT チーム(注3)を導入するのも当然のことでしょう。
いまどき、データ設計が、単独の論点になる時代ではないでしょう (笑)。
T字形 ER手法は、或る目的を実現するために用意された単なる技術です。
(注2)
(注3) 小生がいう SWAT は、SoftWare And Tactics のこと。
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