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Don't put the cart before the horse. |
前回 (5月16日)、業務そのものを対象にして、粗い構造図を描くことが無意味であることを述べたが--仕事の最小単位とされている「task」自体の範囲をきめることがむずかしいので、いきおい、構造図は、作成した人の価値観が混入するから--、それでも、エンドユーザの仕事 (の中身) を、どうしても知りたいのであれば、エンドユーザが「作業日報」を作成すればよい。 |
仕事 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 合計 |
受注伝票作成 | 3 | 2 | ・・ | 5 | ||||
: | : | : | ||||||
合計 | 8 | 30 |
記述から漏れた仕事がなかったどうか、という点は、標準労働時間 (たとえば、40時間/週) と実際労働時間を対比すればよい。たとえば、前述した例では、実際労働時間が30時間/週であるから、比率は70%になる [ 30 ÷ 40 = 70% ]。
比率が70%を下回るようであれば、エンドユーザと再確認しなければならない。 |
仕事 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 合計 | EDP 化 |
受注伝票作成 | 3 | 2 | ・・ | 5 | ○ | ||||
: | : | : | |||||||
合計 | 8 | 30 |
以上に述べたように、現状の記述は、システム・エンジニアがやる仕事ではない。(責任もって仕事をしたことのない) システム・エンジニアが、エンドユーザから仕事の中身を聴取して的確に記述できる訳がない。前回 (5月16日) も述べたが、実地の仕事が的確に記述されていれば、形式的体系の上位階層は、概念のまとめなのだから、もし、どうしても、事業の体系化をしたいというのであれば、(エンドユーザが作成した作業日報を基礎資料にして、) 概念のまとめをシステム・エンジニアがやればよい。ただし、小生は、そんな作業は無意味だと思っている。
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