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Today's is yesterday's pupil. |
(1) 制度的な構造 以上の3点は、「今」という時点での検討なので、さらに、歴史的変化も考慮したほうがいいでしょうね。これも、かって、述べましたが、1つの技術は、いきなり、無のなかから出現するのではなくて、先行する技術を賛同して改良したり、あるいは、先行する技術に対して反対 (アンチ・テーゼ) の観点から提示されます。 コンピュータが事業過程のなかで積極的に使われるようになった1970年代を起点にして、たとえば、自らが専攻している仕事を中核にして、いまに至るまでの技術的流れを検討しれみれば、「どのような論点が提示されて、それに対するソリューションとして、どのような技術が作られ、いっぽうで、どのような点が pending になってきたのか」という点を理解できるでしょう。 コンピュータが事業過程のなかで積極的に使われるようになって、もう、35年以上の年数が過ぎました。したがって、それほどの年数が過ぎたので、事業過程のなかで使われてきたコンピュータ技術に関して、「通説」と云われる「まとめ」が、もう、出てきても良い時期だ、と思うのですが、なかなか、出てこないですね。
コンピュータ技術の進歩が非常に速いので、次々と、新しい技術に取り組まなければならない事態が現状なのですが、往々にして、自らの専門領域のほかのことを、ほとんど、知らない--しかも、専門領域でも、技術が多様になってきて、自らが関与している技術しか知らない--というのが現状のようです。 そういう袋小路に入り込んだとき、天才的な人が、dead-end を打破する「break-through」的着想を提示するのかもしれないですね。ただ、われわれ凡人は、袋小路のほうに、次第に、向かっているという不安を感じながらも、なかなか、対応を考えることができないで、ズルズルと、深みにはまり込んでいるように思っているのは、ぼく一人ではない、と思うのですが、、、。
そういう状態に陥ったとき、(対応を考えても、なかなか、出てこないので、) 「(仕事をはじめた、あるいは、技術を使うようになった) 起点に戻って、自らの歩みを振り返ってみる」 という やりかた が役立つかもしれない。自らの歩みを、歴史的に振り返る際、参照知識として、「通説」があれば、役立つでしょう。
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