批評・非難というのは、backfire します。すなわち、批評・非難した人の力量が、(批評文・非難文を通して、) 測られるということです。
モテ゛ル を公表したり、書物を出版すれば、かならず、批評の対象になります--批評の対象にならないとすれば、作者には悲しい現象です。そして、批評として、100% 賛同されることを、作者は嫌います--少なくとも、小生は嫌います。100% 賛同のなかには、「盲信」 が混入していることを作者は感知しています。「賛成と反対が拮抗する」 のが、作者として、うれしい現象です。すなわち、世間に対して、なんらかの 「検討材料」 を提示できた、という手応えを感じることができるから。作者は、批評のなかで、誉められることばかりを願っている訳じゃない。
作者が最大に嫌がる (軽蔑する) 批評は、「盲信」 と (それが崩れたときに起こる) 「逆恨み」 です。「盲信」 は批評にはならない。批評するには、まず、対象を正確に理解しなければならないでしょう。みずからの都合の良い所のみを対象にしてはいけない、ということは、批評では、最初の前提です。これは、システム 作りでも、そうでしょうね。
(2005年11月16日)