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To see no further than the end of one's nose.

 

 前回 (1月16日)、「TM (および TM') は、正確に言えば、テ゛ータ・モテ゛ル ではない。」 と言ったが、その性質は、そもそも、テ゛ータ・モテ゛ル としてのみ作られなかったという点に起因する。

 TM の目的は、テ゛ータ 設計・事業解析・ (フ゜ロク゛ラム の) ソース・コート゛ の I/O 化を 1つの手法 (TM) を使って同時に実現することにあるが、言い換えれば、TM は 「1つの マスター・フ゜ラン (設計図) を さまざまな利害関係者が共有する」 ことを狙って作られた。利害関係者として、ユーサ゛ と システム・エンシ゛ニア (DA) と フ゜ロク゛ラマ (SWAT) を想定して作られた。

 短納期・高品質・低投資が経営の標語になって、「経営に役立つ」 ことを目的にしている システム 作りも、当然ながら、経営の目的に合致するように作られなければならない。そのためには、昔からの やりかた (1960年代・1970年代の システム 作り) では、もう、間に合わない。たとえ、昔に比べて、技術が高度化しても、高度化が短納期・高品質・低投資を実現すればよいのだが--フ゜ロク゛ラム 作成では、短納期・高品質・低投資を実現する技術 (たとえば、フレームワーク など) が出てきたが--分析・設計の工程は、あいもかわらず、システム・エンシ゛ニア の力量に頼った旧態然とした やりかた が温存されているのが現状である。

 短納期・高品質・低投資に応えるのであれば、早めの段階で、利害関係者--製品を企画する人たちと製造に関与する人たちと言っても良い--が、新製品の企画と資材・生産力の計画を調整していなければならない。そういう やりかた は、(熾烈な 新製品開発・P/L 法対応・コスト 削減を経験している家電製品などの) 製造業で導入されている。早めの段階で、企画・設計・製造が 「摺り合わせ」 をする やりかた を 「concurrent engineering」 という。

 TM は、「concurrent engineering」 の手法として整えられてきた。
 TM は、早めの段階で、ユーサ゛ (企画者)と DA (設計者) と SWAT (製造者) が、それぞれの目的を 「摺り合わせ」 できる技術として作られた。

 
 (2006年 1月23日)

 

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