英語の legitimate という ことば は、私の好きな ことば の 1つです。この ことば は、法的な権利 (legal right or status) に関して使われることが多いようですが、さらに、拡張された意味として、reasonable ・ justifiable な状態 (a right or status supported by tradition, custom, or accepted standards) を示します。たとえば、以下のように。
(参考 1)
a perfectly legitimate question about finances
この ことば の使いかたとして、私は、以下の用例が好きです。(参考 2)
This is the legitimate work of an artist.
この legitimate は、「正統の」 「本格的の」という意味で、上述の文の意味は、「まさしく芸術家の仕事だ」 ということです。その否定文は、This is no artist's work. です。
以前 (2006年 9月16日)、「情報大学院」 のことを述べましたが、そういう大学院を作る目的は、新聞の報道によれば、情報 システム を作るために プロジェクト をきちんと管理できる システム・エンジニア が 30,000 人ほどいなければならないにもかかわらず、いま、10,000 人ほどしかいないので、プロジェクト を ちゃんと管理できる システム・エンジニア を育成するためとのこと。
つまり、システム・エンジニア として、legitimate な仕事できる人数が少ないということですね (苦笑)--もっとも、さきほどの人数が、どういうふうに試算されたのかを私は疑問に感じていますが。
さて、以下の英文の意味を考えてみてください。
"What (am I) saying" I wish, You wish, Not !(参考 3)
(参考 1) Webster's Compact Dictionary of Synonyms.
(参考 2) 「英語類義語活用辞典」、最初 フミ、研究社出版.
(参考 3) Beyond Polite Japanese, A Dictionary of Japanese Slang and Colloquialisms,
Akihito Yonekawa, tranlated by Jeff Garrison, Kodansha International.
(2006年11月 1日)