6月26日に、市役所から 「(税金滞納の) 督促状」 (6月23日付) が郵送されてきました。税金の納期は、6月 2日でした。私は、5月30日に、コンビニエンス・ストアー で、税金を支払っていました。5月30日は金曜日で、6月 2日は月曜日で、5月31日 (土曜日)・6月 1日 (日曜日) は休日だったので、たぶん、コンビニエンス・ストアー と 市役所とのあいだで データ をやりとりするための コンピュータ・システム が休日に稼働していなかったのでしょうね。私は、休日に、市役所の コンピュータ・システム が稼働していないことを責めるつもりはないのですが、ただ、「督促状」 には、以下のような記述があったので、少々、頭にきた、という次第です。
この督促状は 6月 3日現在で事務処理されています。
本状と行き違いに お納めのときは ご容赦ください。
この文は、納税者を、少々、馬鹿にしていると思います。そして、コンピュータ・システム を運用する際に、配慮が足らないと思います。というのは、市役所は、コンビニエンス・ストアー で税金の支払いを認めているのだし、6月 2日が納期で、納期が月曜日になることは事前にわかっているのだから、前週の金曜日の支払いは、納期前の支払いであって、そして、納期が 6月 2日なのだから、コンピュータ・システム 間の データ 転送を考慮すれば、「督促状」 の作成を 6月 3日で実行するのではなくて、6月 4日か 6月 5日に実行すべきでしょう。
納期の翌日に 「督促状」 を作成するということ自体は正しいのですが、コンピュータ・システム 間の データ 転送を配慮していない運用 は、コンピュータ・システム 間の データ 転送を前提にした支払い──たとえば、コンビニエンス・ストアー での支払い──を認めているからには、浅慮だと思います。
それとも、そういう カレンダー なのだから、納税者のほうが、カレンダー を鑑みて、市役所の コンピュータ・システム の運用を考慮して、納期が月曜日であれば、支払い場所を コンビニエンス・ストアー にするのなら、前週の木曜日以前に支払うべきだということなのかしら。そうだとしたら、6月 2日の月曜日という納期が変だと思います──納期を 5月30日にすれば良いでしょう。ちなみに、昨年 (平成 19年) の第一期分納期は、5月31日 (木曜日) でした。
そして、たとえ、納期を 5月30日 (金曜日) にしても、5月29日あるいは 5月30日に コンビニエンス・ストアー で支払われた データ を── 6月 2日(月曜日) の 18:00頃までに受信できて、あるいは、(コンビニエンス・ストアー は夜間も営業しているので) 一日くらいの タイムラグ を考慮して── 6月 3日 (火曜日) の 18:00頃までに受信できて、6月 3日の夜間 バッチ で (転送されてきた) データ を取り扱えるくらいの コンピュータ 運用計画が ちゃんと組まれていないのではないかという疑義を私は払拭できない。
それとも、データ 転送の日数 ズレ で督促される人数が少ないので、市役所の トータル な運営費用を考えたら、間違って督促される人たちが出ても、督促状の郵送代は、コンピュータ・システム の運用 カレンダー から判断して、納期翌日の督促状作成のほうが効率的なのかしら、、、でも、「支払っているにもかかわらず督促扱いされる」 納税者にしてみれば、「不快な 『督促状』」 です。
なお、今年の納付書が郵送されてきた封書のなかには、納税者の注意を引くように、黄色い一枚の紙が添付されていて、以下の文が綴られていました。
コンビニエンス・ストアー で **** を納税できます。(略)時間や
曜日に関係なく、皆様の ライフスタイル に合わせた納税が可能
ですので ご利用ください。
(なお、赤字の強調は、私 [ 佐藤正美 ] が敢えて付けました。)
市役所が、せっかく、この すばらしい サービス をはじめたのに──この サービス は今年 5月から開始され、私は、税金を銀行引落にしようとしても、銀行が遠すぎて出向くのがめんどうなので [ 私が口座を設けている銀行支店は、私の住んでいる市から 電車で 15分くらい費やす 他の市に所在しているので ]、新たに導入された税金支払い サービス を利用したのですが──、サービス の前提になっている データ 転送を市役所が配慮していないというのは残念です。
ただ、私は、皮肉や嫌みで、以上の文を綴ったのではない点を ご理解いただきたい。というのは、私は、以前、市役所で、或る書類を納めるときに、職員から 書類の作成法を丁寧に指導していただき、職員の親切な応対に感謝していました。そうであるからこそ、かえって、今回のような、コンビニエンス・ストアー との データ 転送を考慮していない コンピュータ 運用手続きで送りつけられた 「不快な 『督促状』」 に遺憾を覚えた次第です。
現場の職員が高い評価を得ているにもかかわらず、コンピュータ・システム が それを落としてしまうというは、コンピュータ・システム 作りを仕事にしている私には、とても悲しい、、、。
[ 補遺 ]
本 エッセー を 6月26日に綴ったのですが、翌日 (6月27日) に、市役所から封書が届いていて、以下の 「お詫び状」 が同封されていました。
日ごろより、本市の税務行政に ご理解と ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、平成 20年度下記の税目について、納期限内に納税して頂いているにも
係わらず、督促状を発送してしまいました。
これは、事務処理の誤りによるもので心から お詫び申し上げます
(以下、省略)
そして、収納 システム を委託されている ソフトウェアハウス の (以下の) 「お詫び状」 も いっしょに同封されていました。
(略) この度、システム の一部不具合により、納付を済まされた一部の方に
ついて、督促状が発送されしまいました。納税された皆様に多大な ご迷惑を
お掛けいたしましたことを深く お詫び申し上げます。
(以下、省略)
やっぱり、今回の 「督促状」 を 「変だ」 と思った人たちがいて、市役所に問い合わせを したのかもしれないですね。あるいは、ミス に気づいた市役所が 「自主的に」 「お詫び状」 を郵送したのかもしれない。
いずれの対応であれ、私は、コンピュータ 業界で仕事をしているので、(アプリケーション・プログラム の バグ [ ミス ] が原因になって、原子力発電所の臨界状態を起こすとか、自動車の ブレーキ がきかないとか、人命にかかわるような ミス でなければ、) こういう 「一度の」 ミス に対して、どちらかと言えば、同業者として同情を感じます。だから、本 エッセー も 「怒り」 に駆られて綴った訳ではないし、本 エッセー で、収納 システム を担当した ソフトウェアハウス の社名を記するつもりもないです。
ただ、市役所 (および、ソフトウェアハウス) が、もし、同じ ミス を 再び やらかしたら、今度こそ、非難の的になるでしょうね。
(2008年 7月 1日)