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The truly free man is the one who can turn down an invitation to dinner
without giving an excuse. (Jules Renard)

 

 Bloomsbury Thematic Dictionary of Quotations セクション Invitations の中で、次の文が私を惹きました。

    I always did like a man in uniform. And that
    one fits you grand. Why don't you come up
    sometime and see me?

    Mae West (1892-1980) US actress.
    Often misquoted as 'Come up and see me some time'
    She Done Him Wrong, film 1933

 
 この引用文は、映画 「She done Him Wrong」(邦題 「わたしは別よ」)のなかでの セリフ です──私は、この映画を観たことがない。この セリフ をしゃべった女優は、Mae West さんです──Mae West さんは、当時、そうとうに有名な女優だったそうで、いわゆる 「グラマー女優」(sex symbol) と称されて、いかに有名だったのかの エピソード として、第二次世界大戦中 救命胴衣 (飛行機の不時着に備えて パイロット に支給された救命胴衣) の名称が彼女の名前に由来していたそうです (彼女は豊満な肉体で知られていて、救命胴衣を膨らませると その形が彼女の豊かな バスト に似ていたからだそうです www)。彼女は才女だったそうで、彼女は台本や書物を執筆していて、彼女の発言を集めた quotes も ウェブ 上に アップロード されています (Wikipedia にも彼女についての biography が記載されています)。私は本 エッセー を綴るために彼女について事前に調べて彼女の quotes を読んでみたのですが、彼女の quotes から受けた印象は確かに彼女は思考力が豊富で、ユーモア の センス がある。彼女の quotes から一つを次に引用しておきます──

      Women are like roads. The more curves they have,
      the more dangerous they are.

 私は Facebook 上 まいにち 英文の ジョーク を一つずつ アップロード しているのですが──ほぼ 3年間 まいにち アップロード しているので、引用文数は ゆうに 1,000を超えています──、上記の引用文 (Women are like roads...) は まさに私の Facebook に引用したい文ですね。

 さて、Invitations についての引用文 (I always did like a man...) は、この文だけで判断すれば、口説き文句かな、、、私は この映画を観たことがないので、確たることは言えないのですが。A man in uniform は、制服姿の男ということですが、なんとなく軍隊の制服を私は想像します (映画のなかでの ほんとうの uniform は、さきほど言いましたが私は映画を観ていないので、私には全然わからないけれど)。この セリフ は、「立派な (あなたと釣りあいがとれるような いい女になった) 私を いつか見にきて (逢いにきて)」 という意味かな──私の勝手な想像ですが。

 われわれの日常生活でも、数年会わなかった相手と (ひさしぶりに) 会ったとき、見違えるほど立派になっている相手に対して驚嘆することがありますね (その逆に、相手が見窄らしくなっていて、驚愕することもありますが)。「男子三日会わざれば云々」 という、古くからの言い習わしにあるように、特に青年期の人に ひさしぶりに会うと その人が とても成長 [ 精神的に成長 ] していて、びっくりすることがある──勿論、このことは女性についても完全に言えることです。そういう人たちは、きっと、日々、自らと真摯に向きあって勉励していた人たちなのでしょうね。

 われわれの社会は、努力していれば必ず報われるというような簡単な社会ではない──しかし、努力しなければ報われることはない。そして、社会では、われわれは独りで生きているわけではないので、他の人たちとの つきあい のなかで成長していく。だから、尊敬する人のそばにいて、その人から薫陶をうけて、自ら勉励する、ということが たいせつなのではないか。そういう師とよべる人たちが私にも数名います。大学生・大学院生の頃の恩師 篠田義明 先生、30歳以後に勤めていた会社の上司 ビル・トッテン 社長をはじめ、そういう師と仰ぐ人たちに会わなかったら、私の人生は破滅していたでしょう。そういう人たちとの出会いを感謝を込めて一言であらわした ことば が 「邂逅」 という ことば でしょうね。破滅を好む文学青年 (私) が自らの生活を漂流させないで、ひとつの仕事に集中し続けることができたのも そういう人たちとの邂逅があったからこそです。破滅を好む文学青年とか天才肌を気どる smart alec が、青年期には異彩を放っていながら、年を重ねるにつれて、けっきょく何も確たる成績をのこすことができなかったという例を私は数人見てきました──そういう結末になった理由は、おそらく 彼らが 「一匹狼」 を気どって 「邂逅」 を軽視したことに因るのではないか。私は、組織とか群れることが嫌いなので、 「一匹狼」 のように言われているようですが、私には師友は (書物上の師もふくめて) 多数います。師と仰ぐ人たちが私の行く末を見て嘆くことがないように、そして 昨日の自分よりも今日の自分が少しでも前に進んでいるように、私は今後も学習研究を続けていきたい。

 
 (2020年 9月 1日)

 

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