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Study sickness while you are well. (Thomas Fuller)

 

 Bloomsbury Thematic Dictionary of Quotations セクション Medicine の中で、次の文が私を惹きました。

    The prime goal is to alleviate suffering, and
    not to prolong life. And if your treatment
    does not alleviate suffering, but only prolongs
    life, that treatment should be stopped.

    Christiaan Barnard (1922-2001) South African surgeon.

 
    Formerly, when religion was strong and
    science weak, men mistook magic for
    medicine, now, when science is strong and
    religion weak, men mistake medicine for
    magic.

    Thomas Szasz (1920-2012) US psychiatrist.
    The Second Sin

 
    The art of medicine consists of amusing the
    patient while Nature cures the disease.

    Voltaire (Francois-Marie Arouet; 1694-1788) French
    writer.
    Attrib.

 
 引用文のそれぞれの日本語訳は次のとおり──

 「最も重要な目的は、苦痛を軽減することであって、寿命を延ばすことではない。そして、もし あなたの治療が苦痛を軽減しないのであれば、でも寿命を延ばすのみであれば、その治療は止めたほうがいい。」

 「かつて、宗教が強く科学が弱かったとき、人々は魔法を薬として思い違いしていた、科学が強く宗教が弱い現代では、人々は薬を魔法として思い違いしている。」

 「薬の すばらしい効能は、自然力 (自然治癒力) が病気を治している間、患者を慰めることで成り立っている。」

 引用文が伝えていることを私は納得します。私は、薬が大嫌いで、よほどのことがないかぎり薬を服用しない。最近、薬を飲んだのは、4年 (あるいは、5年かな) 前に腰痛を患って──臀部の右上側 (腰の右側) が強烈な痛みに襲われて──、その激痛に堪えられなくて病院に行って診断してもらい、鎮痛剤と湿布を処方してもらって鎮痛剤を服用したことくらいです──腰痛の原因は、背骨 (の骨の先) が筋肉を突いていたとのこと (ただし、狭窄症ではない)。半年前にも激しい腰痛を患って、前回の症状と同じだったので、筋肉痛だというのが推測されて、そのときは病院に行かないで、ストレッチ 運動を まいにち 実施していたら、痛みは数日で消えました。まいにち 昼夜 PC に向かって座っているので──トイレ に行くほかは (そして、歩行運動するほかは)、起床してから寝るまで 一日中 PC に向かって座って同じ姿勢でいるので──、腰・背中、股関節の筋肉が硬直していたのでしょうね (食事は PC が置いてある机でとっているので、大げさな言いかたではなくて、ほんとうに一日中 PC に向かって座っています)。座りっぱなしが健康によくないことは わかっているので、早足歩行運動 (その頻度は、ほぼ まいにち、最低でも 2日に一度) を 30分ほど実施しています。そして、腰痛が 4年・5年の周期で襲っているので、今年から まいにち 起床および就寝のときに軽い ストレッチ 運動を日課にしています。

 私は、医者ではないので医学の知識がないのですが、薬というのは対処療法にすぎないと思っていて、自然治癒力 (身体の免疫力) のほうを信頼しています。だから、私は よほどのことがないかぎり 薬を飲まない。今回の コロナ・ワクチン を接種することには私は抵抗感を覚えていたのですが、高齢のひとが コロナ を患うと重度に陥る (あるいは、死亡率が高い) という統計が公表されていたので、私は喫煙を習慣にしているので肺が きっと 弱っていて、コロナ にかかると確実に重度の症状に陥ると思ったので、ワクチン を政府勧告どおりに 3回 接種しました。自然治癒力を信頼していると云っても、勿論、その力を超えるような病にかかれば、私は治療をうけるし薬も飲みます。

 私は 今月 69歳になります。もうすぐに高齢者の仲間入りです。66歳くらいのときから、食事・運動・睡眠を特に配慮するようになりました。それ以前には、「文学青年」 気質の強い私は、「やや病身」 という状態に憧れていたのですが、66歳をこえてからは 「健康である」 ことを意識するようになりました。男性の平均寿命が 82歳 (健康寿命が 72歳) ですが、私は 85歳くらいまで 仕事を第一線 (いわゆる現役) で続けたいので、健康を配慮するようになった。「食べたものが身体をつくる」 ということを強く意識するようになりました──仕事を続けるために健康に配慮するようになった次第です。若い頃は野菜を嫌いで ほとんど食べていなかったのですが、近年は野菜・果物を豊富に食しています。睡眠についても、若い頃は体力にものをいわせて睡眠時間が 6時間以下の日々が多く徹夜も平気にやっていましたが、65歳を過ぎてからは睡眠時間を 6時間から 8時間くらい確保しています。食事・運動・睡眠については、それらの実施記録・実行時刻・実施内容を手帳に記入して管理しています。私は仕事大好き人間です、仕事を続けたいがために健康に配慮しはじめたという次第です。

 
 (2022年 6月 1日)

 

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