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Ars longa, vita brevis (Art is long, life short). |
僕が、T字形ER手法を着想した年齢は、30歳代のときであって--そのあとの10年のあいだ (つまり、40歳代には、) T字形ER手法を、整合的な体系とするために、改善してきましたが--、いま、50歳を越える年齢になって、30歳代のときに得た着想を超える新たな着眼が、もう、浮かばないでしょうね。 人生のなかで、過去が増大し未来が減少して、みずからの力 (知力、意力、体力、技術力) が、確実に、落ちるしかない、ということを知るのは、つらい。肉体の老朽は、かならず、知力にも連鎖します。30歳代の頃、一年のあいだに、書物を、100冊ほど読むことができたのに、いまでは、老眼が進んで、書物を読めば疲れるので、ついつい、読書量も少なくなってしまいます。今年は、8月になっても、10冊しか、読破していない。
人生にも lifecycle があるようです。 さて、lifecycle があるということは、それぞれの年齢には、それぞれ、ふさわしい (あるいは、その年齢でしか やれない) 営みがある、ということですね。
T字形ER手法に関して言えば、T字形ER手法が誕生する母体となったコッド論文を、僕が、20歳代のときに読んでいたとしても、はたして、「null」や「並び (半順序)」に対して、問題意識を抱くことができたかどうか、、、(できなかったでしょう、きっと)。なぜならば、それらの問題意識を得るためには、プログラムを作った場数と、事業過程に関する多くの確認例がなければならないから、仕事を覚えたての数年のあいだには、感知することができないでしょうね。逆に言えば、仕事 (技術) を覚えなければならないあいだには、仕事 (技術) の習得に専念しなければならない、ということです。
20歳代・30歳代には、一所懸命に、仕事をして、ひたすら、読書をしてください。 |
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