鋭い着眼点を提示していながら、つまらない論文がある。 対象への愛情がないからだ。 対象に対して、どこかで、全身全霊の commitment を避けているからだ。
いい仕事とは、現状を、徹底的に掘り下げ、新しい改善を導き出すことのできる仕事をいう。 と同時に、いい仕事とは、その仕事から、それが係わっている全体の構造を想起できるほどのスケールの大きさがなくてはならない。
私は、生涯、ひとつとして、いい仕事を できないで終わるかもしれない。 が、それでもいい。 「これが、私の誠意だ。」 と言い切れる仕事であれば、それでいい。
(2004年10月 8日)