私の興味は、文学から哲学に移っている。原理的な体系を作りたい。 過去の天才的な哲学者の考えかたを習得して、私の身回りの事象を「解釈」する ことは、私の やりかた としてみたところで、他人の眼鏡を使って観ることは、 いったい、私にとって、どういった意味があるというのだ。
私自身の哲学を作る際に滋養となるか、あるいは相克となるか、他人の思想 とは、そうあるべきだ。私は、断固として、「解釈者(批評家)」の立場にあって はならない。
昔、或る雑誌で読んだ、サミュエルソン氏がガルブレイス氏の著作に対して批評したことば、 「確かに有意義な読物である。ただし、高校生向きの....」。
(2005年 3月16日)