「仕事をするときは喜びをもって行い、仕事のうちにあって、おのが魂を楽しませること」 ----職業において大切なことは、これに尽きるであろうが、喜びばかりでもない。達し得ぬ苦しみに、無心に合掌する----成就祈願、それが、「祈り」 である。
「祈り」 とは、「願い」 の純粋な、浄化された 「諦念と救済」 である。 「願い」 は個人的であり、「祈り」 は根底において自分以外の 「絶対者」 を想っている。
或る意味では、「祈り」 は、「願い」 の昇華現象であるとも言えるだろう。そこにあるのは、「復活」 あるいは 「新生」 である。
(2005年 8月 8日)