以前、孤独とは、自足に近い感情だと思っていた。 だが、一体に、それは、寂寞、寂寥の響きだ。
シューベルト 作詞・作曲 「冬の旅」 を聴いて、そう思う。(「冬の旅」 のなかで、) 「孤独」 と 「辻音楽師」 は、孤独の音楽的記述として、比類がない。
そして、わたしは、「辻音楽師」 のなかに、みずからの 「なれのはて」 を観た。
(2005年 8月16日)