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Far from court, far from care.

 

 ソクラテスを殺したのは世間だったし、ガリレオを 「邪教・異端」 とした のも世間であった。「世の中の 8割の人が正しいと思うことは」、あくまで、 集団の便益であって、「論理」 と 「集団の利益」 を混同してはいけない。

 本物は、基本的に、「孤高」 である。「孤高」 にならざるを得ない理由は、 本物は、つねに、集団よりも、先を歩くから。そして、みずからの先を歩む ひとがいないから、みずからが拠って立つ前提として、真摯に、「正しい論理」 を使わざるを得ない。「正しい論理」 を使わなければ、いくら、天才でも、 集団から離れたら、自信を持てないだろうし、なにを信じて良いのかもわからない だろう。
 ウィトゲンシュタイン 氏の生涯は、この信念に貫かれていたように私は思う。

 
 (2006年 7月 1日)


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