なんと言ひやうもない 身の毛もよだち ぞつとするやうな思ひ出ばかりだ。 ああ神よ もうとりかへすすべもない さうしてこんなむしばんだ回想から いつも幼な児のやう に泣いてゐよう。 (萩原朔太郎 「底本 青猫」、「憂鬱な風景」 から) (2008年 9月16日)
身の毛もよだち ぞつとするやうな思ひ出ばかりだ。
ああ神よ もうとりかへすすべもない
さうしてこんなむしばんだ回想から いつも幼な児のやう に泣いてゐよう。
(萩原朔太郎 「底本 青猫」、「憂鬱な風景」 から)
(2008年 9月16日)