2005916

基準編-12 対応表

>> 目次にもどる

2010816日 補遺

 

 

 「対応表」 は、数学的に、「onto-mapping (「上への関数」と訳されているそうですが)」 である、ということを知っていれば、単純に理解できる技術である。
 したがって、「対応表」 は、あくまで、マッピング・リスト であって、それそのものが、なんらかの個体を指示することはない、という点さえ理解していればよい。

 実地の データ 設計では、「対照表」 と 「対応表」 という呼称が、たまに、混同されている──すなわち、「対照表」 のことを 「対応表」 と言ったり、「対応表」 を 「対照表」 というふうに言ったりする誤用が起こっているようです。

 たしかに、「対照表」 も、「関係」 を記述する表であって、構文論的には、「真理値表」 として作用する。ただ、「対照表」 は、意味論的に、「関係」 が 「態 (個体)」 を指示する、という性質があるが、「対応表」 は、あくまで、マッヒ゜ンク゛・リスト であって、なんらかの個体を指示することはない。 □

 



[ 補遺 ] 2010816日)

 「対応表」 と 「対照表」 は、数学的に──言い換えれば、技術的に──、それぞれ、次のように云っていいかもしれない──「対応表」 は写像集合を作る 「関数 (グラフ)」 で、「対照表」 は 「和集合」 である、と。





 

<< もどる

HOME

すすむ >>

 

「T字形ER データベース設計技法」を読む