「ゲーデル の不完全性定理」を学ぶ書物として上記の著作をお薦めします。
本書は、以下の四部構成(四分冊)です。
(1 ) ゲーデル の 20世紀(2006年 7月出版)
(2 ) 完全性定理と モデル理論(2006年10月出版)
(3 ) 不完全性定理と算術の体系(2007年 3月出版)
(4 ) 集合論と プラトニズム
私は(4)をまだ読んでいません(購入していません)──2007年時点では出版されていなかったので。
ウィトゲンシュタイン と ゲーデル は 20世紀の「哲学」に対して多大な影響を与えましたが、この二人の天才は、或る意味では、「平行線」でした。私は ウィトゲンシュタイン の全集(翻訳、大修館書店刊)を読み込んできましたが、「モデル」作りを仕事にしているので、ゲーデル の「完全性定理・不完全性定理」も学習してきました。
ゲーデル の全集が出版されているようですが、ゲーデル を研究している人でないのなら、全集を読むために時間を割けないのでしょうから、かれの全集を読めない人にとって、彼の哲学・技術を学習するために本書が役立つでしょう。
「推薦図書」として「数の体系と超準モデル」(田中一之)も記載しています。「数の体系と超準モデル」と本書を併読すれば、「モデル」の学習で益するところ大です。