「言語哲学」 の概説──そして、哲学の争点が、どうして、「観念」 から 「意味」 に移ってきたのか という点──を学ぶ書物として上記の著作をお薦めします。「訳者あとがき」 で、以下のように記されています。
そこで扱われている理論は、ホッブス、ロック、バークレー、フレーゲ、
ラッセル、ウィトゲンシュタイン、エイヤー、クワイン、チョムスキー、
ファイヤーアーベント、デイヴィドソン など、近世以降の主要な哲学者
たちの言語理論であり、とくに今世紀の英米の代表的な言語哲学者
の理論については、現在活躍中の哲学者のものを含めて、ほぼ その
全貌を概観するという形になっている。本書は この意味で、言語哲学
の総括的な流れを理解するための、英米における代表的な参考書の
一つとみなされている。
「モデル」を正統に・正当に学習するためには、数学基礎論の技術と言語哲学の思想は、ぜひとも、学ばなければならないでしょうね。単なる画法──個人の憶測で描かれた・無矛盾性・完全性を証明できない構成──など、「モデル」に値しないでしょう。数学基礎論の入門書は、以前に推薦したので、今回は、言語哲学の入門書として本書を推薦します。私(佐藤正美)は、「モデル」の学習を進める際、本書から多大な恩恵を得ました──どういうふうに学習を進めれば良いか(だれの どの著作を読めば良いか)を的確に知ることができました。