▲ このウインドウを閉じる |
● QUESTION | テ゛ータ の一般化では、identifier がないことがある。どうすればよいか。 |
▼ ANSWER | 対照表あるいは VE として扱うのが合理的である。 |
ここでいう 「テ゛ータ の一般化」 とは、以下の現象をいう。
(1) 学校法人がある。学校法人には学部と大学院がある。 (2) 或る大学院生は、学部生でもあり、教員(講師)をしている。 したがって、或る大学院生の テ゛ータ {名称、住所、電話番号、...} には、3つの重複 (redundancy) が起こっている。
テ゛ータ の重複度が過半数に近いのなら、おそらく、学部生と院生と教職員とを統合する管理番号--例えば、在籍者番号とか--が用意されるのが合理的である。
次に、厳密に言えば、住所は、学部生なり院生なり教職員のなかに帰属する テ゛ータ ではない。
{学生番号、名称}.
さて、ここで論点になるのが、「名称」 の重複度である。
学部は独自の経営管理 システム を使っているし、大学院は独自の経営管理 システム を使っている。 [ entity と VE ]
[ 学部側で ]
[ 大学院側で ] その 2つの システム の連結が 「強い」 統合度であれば--極端に言えば、「一貫教育体制」 であれば--、当然ながら、「在籍者番号」 は考慮されて然るべき認知番号である。言い換えれば、学生番号や院生番号は 「進捗 コート゛」 に過ぎない。ただし、学部には学部としての管理項目があるし、大学院には大学院としての管理項目があるので、以下のように、対照表と VE を使って記述することになる。 [ entity ]
{在籍者番号、名称}. [ 対照表と VE ]
{在籍者番号 (R)、学部 コート゛ (R)、習得単位数、...}. 当然ながら、以上の 2つの記述は、別々の 「事実」 を表示しているのであり、それらの テ゛ータ 構造を観れば、その組織の管理体制を知ることができる。以上の点が、テ゛ータ 設計 (「minimal cover」 を狙うやりかた) と テ゛ータ 解析の端的な相違点である。
もし、以上の 「名称」 の記録を 「重複」 というのなら、そして、その 「重複」 が嫌なら、一人の人間に対して、生涯唯一の認知番号--例えば、国民背番号--を導入すればよい。たとえ、国民背番号制度を導入したとしても、一人の人間に対して--あるいは、ひとつの名称に対して--、複数の管理番号 (あるいは、認知番号) は起こる。なぜなら、ひとつの事象に対して認知するやりかたは、管理主体が違えば違ってくるから。 |
▼ このウインドウを閉じる |