江戸時代以前の文学 >> 目次 (テーマ ごと)



 以下に掲載する書物は、江戸時代以前の文学を、単独に 「研究」 しようとして所蔵しているのではなくて、日本人の 「感じかた・考えかた」 を知りたいために所蔵している。
 それが目的なので、文献を、研究のために、網羅的に収集しているのではないことを御了承ください。

 なお、江戸時代以前の文学のなかで、独立した カテゴリー として扱った書物 (たとえば、古事記、日本書紀、源氏物語など) は、それぞれの ページ を参照していただければ幸いです。



[ 読みかた ] (2008年 8月 1日)

 ここに記載してある書物は、「物語」 「日記」 を主にして、ただ無作為に──なんとなく気になっている作品とか、古本店で たまたま 目にしたとかで──購入したので、ひとつずつの作品を丁寧に読もうという意図は、まだ、ない。したがって、「江戸時代以前の文学」 という おおまかな カテゴリー で括っています。ただし、(前回まで) 単独の ページ として記載した作品 (古事記、日本書紀、源氏物語など) を読み終えたら、ここに記載してある作品に関して、研究書を買い集めて、それぞれの作品を、いずれ、単独の テーマ (対象) にしてゆくつもりです。

 ここに記載した書物のなかには、いま見直してみて、「鏡物 (かがみもの)」──「歴史物語」 を 「世継 (よつぎ)」 とか 「鏡物」 といいますが、具体的には、「栄華物語」 「大鏡」 「今鏡」 「水鏡」 「増鏡」 など──がないことに気づきました。11 世紀中頃に、このような 「鏡物」 が現れた理由は、「物語」 が普及してきて、いっぽうで、国家の史書が途絶えていて、政治体制が摂関政治から院政へ移行するなかで、「歴史の回顧」 や 「王朝文化への憧憬」 が強まっていたから、とのこと。「鏡物」 は、「鏡」 が物を写すように、歴史を写すという意です。さらに、「梅松論 (ばいしょうろん)」──「承久の変」以後、足利政権が樹立されるまでの昔語り筆録──や、「愚管抄」 「神皇正統記」 も読まなければならないでしょうね。

 「連歌」 を私の テーマ のなかに入れるかどうかは微妙です。
 「能・狂言」 は、単独に ページ を立てているので、ご覧ください。





 ▼ [ 史料、資料 ]

 ● 和泉式部日記總索引、東 節夫・塚原鉄雄・前田欣吾 共編、武蔵野書院刊

 ● 伊勢物語 影印本付、山田清市 編著、白帝社

 ● 伊勢物語 學習院大學蔵本、鈴木知太郎 校註、武蔵野書院版

 ● 伊勢物語、小林茂美 校注、新典社

 ● 落窪物語総索引、松尾 聰・江口正弘 編、明治書院

 ● 日本文学古註釈大成 落窪物語古註釈大成、日本図書 センター

 ● 日本古典文學体系 38 御伽草子、市古貞次 校注、岩波書店

 ● かげろふ日記総索引、佐伯梅友・伊牟田経久 編、風間書房

 ● 日本思想大系 6 源信、石田瑞麿、岩波書店

 ● 別冊國文學 '88 No.33 今昔物語集 宇治拾遺物語 必携、三木紀夫 編、學燈社

 ● 更級日記總索引、東 節夫・塚原鉄雄・前田欣吾 共編、武蔵野書院刊

 ● 版本 太平記抄、水原 一・長谷川 端 編、桜楓社

 ● 竹取物語總索引、山田忠雄 編、武蔵野書院刊

 ● 別冊國文學 '88 No.34 竹取物語 伊勢物語 必携、鈴木日出男 編、學燈社

 ● 土左日記総索引、日本大学文理学部国文学研究室 編、桜楓社

 ● 土佐日記評解、小西甚一 著、有精堂

 ● 一条兼良 藤河乃記 全釈、中田祝夫 監修、外村展子 著、風間書房刊

 ● 保元・平治物語、佐佐木信綱・久松潜一・武田 復 監修、いてふ本刊行会

 ● 紫式部日記、池田亀鑑・秋山 虔 校注、岩波文庫

 ● 日本文學古註大成 大和物語古註大成、國文名著刊行會
  [ 大和物語抄 (北村季吟)、大和物語虚静抄 (木崎雅興)、大和物語錦繍抄 (前田夏蔭) ]

 ● 日本霊異記、原田敏明・高橋 貢 訳、東洋文庫 97

 ● 新猿楽記 霊州消息、藤原明衡 撰、重松明久 校注、現代思潮社刊

 ● 中古女流日記文学、伊藤 博・宮崎荘平 著、風間選書 75
  [ 蜻蛉日記、和泉式部日記、紫式部日記、更級日記ほか ]

 ● 新編日本古典文学全集 48 中世日記紀行集、長崎 健 ほか校注・訳、小学館
  [ 海道記、東関紀行、弁内侍日記、十六夜日記ほか ]

 


 ▼ [ 翻訳 類 ]

 ● 国民の文学 第七巻 王朝日記随筆集、井上 靖 ほか訳、河出書房新社版
  [ 蜻蛉日記、和泉式部日記、更級日記、枕草子、方丈記、徒然草 ]

 ● 平安朝女流日記 現代語譯國文學全集第九巻、與謝野晶子 譯、非凡閣

 ● 日本文学全集第八巻 太平記、尾崎士郎 訳、河出書房新社版

 ● The Diary of Lay Murasaki, Richard Bowring, PENGUIN CLASSICS.

 ● The Tosa Diary, William N. Porter, TUTTLE.

 ● KAGERO^ NIKKI The Gossamer Years, Edward Seidensticker, TUTTLE.

 ● The Tale of the Bamboo Cutter, Donald Keene, 講談社.

 ● The Ten Square Hut and Tales of the Heike, Sadler A.L., TUTTLE.

 ● The Penguin Book of Japanese Verse, Geoffrey Bownas and Anthoy Thwaite, PENGUIN.

 ● A History of HAIKU (volume one, two), Blyth R.H., THE HOKUSEIDO PRESS.

 



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