魚は食いたい、足は濡らしたくないの猫そっくり、「やってのけるぞ」の口の下から「やっぱりだめだ」の腰くだけ、 そうして一生をだらだらとお過ごしなさるおつもり? (「マクベス」)
にせものは、美しさをおもてにあらわそうとしてつねに焦っている。 だからどんなに巧みに「待つ時間」を虚構しても、そこには必ず媚態があらわれる。 人間はこれに弱いのだ。