人は何も言うことがないと、いつも悪口を言う。
きびしい叱責の声を聞くことが稀になりつつある。教育においても、芸事においても、労働においても。その原因はおそらく熟練性の喪失にある。大量生産の傾向からは、責任ある叱責の声は起こらない。同時にそれは人間への信頼感の喪失でもある。