思想の花びら 2007年11月16日


 ●  バートランド・ラッセル (哲学者) のことば

  不幸な人間というものは、眠るのが下手な人が不眠を自慢にするのと同じで、いつも自分が不幸であるという事実を自慢にしている。

 



 ●  芥川龍之介 (小説家) のことば

  人間の心には矛盾した二つの感情がある。もちろん、だれでも他人の不幸に同情しない者はない。ところが その人が不幸を、どうにかして切り抜けることができると、今度は こっちで なんとなく物足りないような心持がする。少し誇張して言えば、もう一度その人を、同じ不幸に おとしいれてみたいような気にさえなる。そうして いつの間にか、消極的ではあるが、ある敵意を その人に対していだくようなことになる。

 


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