思想の花びら | 2008年 9月 1日 |
● セルバンテス (小説家) のことば
これが人生なんだ。だが残念なことには、この人生は芝居でみる人生ほどの値うちはない。
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● 森鴎外 (小説家) のことば
生まれて今日まで、自分は何をしているのか。始終何物かに鞭うたれ駆られているように学問ということにあくせくしている。これは自分にある働きができるように、自分を仕上げるのだと思っている。その目的は いくぶんか達せられるかもしれない。しかし自分のしていることは、役者が舞台へ出て ある役を勤めているにすぎないように感ぜられる。その勤めている役の背後に、別に何物かが存在していなくてはならないように感ぜられる。鞭うたれ駆られてばかりいるために、その何物かが醒覚 (せいかく) する暇がないように感ぜられる。
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