人間は同一の方法によって永遠に かれの岩を ふたたび よじ登らなければならない。定着点の周囲を巡る この振子の運動が人生なのである。この定着点の存在を確信することが幸福なのである。
身は憂き世の土なれども、名をば埋 (うづ) まぬ苔の下。