人間は じぶんのおかれた境遇に満足していることが なんと少ないのだろう。みんな じぶんの隣人の境遇を好ましく思っているのだが、その隣人のほうも、おなじように、なんとかして じぶんの境遇から抜け出したいと思っているのだ。
愛を優しい力と見くびったところから生活の誤謬は始まる。