思想の花びら 2011年11月 1日


 ●  ニーチェ (哲学者) のことば

  自分自身の悲劇や喜劇を満喫している者は、確かに、劇場には行きたがらないものである。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  (略) 自己が成り得るかもしれないあらゆる可能性へのそれは信頼だと言ってもよかろう。我々は世間とか他人の言葉によって自ら自己を限定されることに慣れてしまっている。そしてついにそのものであるかのごとくに思いこんで生きている。だからそういう自己とは一種の 「仮設」 だと言っていいかもしれない。しかし実際は、人間はすべて本来無限定の存在である。無限定の存在とは、いま述べたとおり、あらゆる可能性を含む存在という意味だ。それを限定によって殺しているのだ。

 


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