思想の花びら | 2011年12月16日 |
● エミール・ゾラ (小説家) のことば
作品とは、作家の体質を通して眺めた自然の一角である。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
矛盾は永続するだろう。矛盾なしに人間は生きられない。それは我々人間を永久に不安な状態におくことである。しかしこの不安な状態が人間の実際の状態であって、菩薩の大乗精神とは、「不安そのものの中に充満している生命力」 に没入することだと言ってもよい。(略) だから迷わないということが大乗の精神ではなく、迷いの中にあって、迷いそのものの生命力に自己を没入させることが大乗の精神である。言わば矛盾の連続と、未解決のもつ苦痛の中で忍耐することだ。この種の忍耐こそ真の認識能力というものではなかろうか。
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