思想の花びら | 2012年 3月16日 |
● リルケ (詩人) のことば
批評的な言葉によって近づくほど芸術作品にふれることのできないものはありません。すべては、とかく人が私たちに思いこませたがるほど理解しやすいものでもなく、言葉で語りやすいものでもありません。とくに、芸術作品はもっとも口で言いあらわしがたいものです。
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● 亀井勝一郎 (批評家) のことば
罪悪感を抱くことによって一層巧妙な誘惑者になることもありうる。それはこういうことだ。最も巧妙な誘惑者とは、誘惑の罪を知り、その点で自己を責めながら、自己を責めることに酔いながら女を誘惑するもののことである。そういう一種の知的要素が作家の中に存在する。(略) 神の名はこのとき、情欲をそそる薬味 (やくみ) のような作用をするだろう。
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