思想の花びら 2012年 4月 1日


 ●  ルメートル (批評家) のことば

  批評とは書物を愛読し、それによってじぶんの感覚を豊かにし洗練させる術である。

 



 ●  亀井勝一郎 (批評家) のことば

  平生健康なときは、我々は自分の生命力については無関心である。ところが一旦病気になると忽ち自分の生命に不安を抱く。全力を挙げて生きたいと願うし、同時に生命のもろさを実感する。あるいは死の恐怖を味わう。それまで抱いてきた自分の希望や信念を改めて思い出し、中途で倒れてはたまらないという深い焦燥感や憂いに陥るであろう。つまりこうした不幸が動機となっていままで自覚しなかった生命力がはっきり自覚されてくる。

 


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